Fra-Foa

Aojiroi Tsuki

Fra-Foa


おさないとき
わたしのやさしいおには
しんでしまったけど
かれをうんだははの
ふかいかなしみは
うみのようだった

そのひもかぜは
やさしくふいてた
おろしたばかりのくつ
ころがって、いた

あおじろいつきわらってるよ
いてついたこころとかしたよ
あおじろいつきわかってるよ
のこされたものの
かなしみを

えほんをよんでくれたあにのすがたは
やがてほしになるのよと
おさないころ
いちばんひかるほしみては
なまえをよんでた

あのひも
ひかりや、みどりや、かぜは
わたしにやさしく
なにもかわらずに、いた

あおじろいつきわらってるよ
とざしてた
こころとかしたよ
あおじろいつきわかってるよ
のこされたもののかなしみを

あおじろいつきわらってるよ
てらされたかおもわったよ
あおじろいつきわらってるよ
ここのあざはもう
きえないけど

あおじろいつきわらってるよ
あおじろいつきわかってるよ
あおじろいつきはまってたよ
このてのひらのつぼみひらくのを

もしもつきのきおくの
いとをたどって
あのひにもどれるのなら
みつはであんだ
はるのくびかざりを
かけてあげるでしょう