ずっとぼくはぼくらはひとりきりのせかい おいきている とんありあうせかいにそっとふれるたび おもいしるんだ おもいだすんだ ふぁあ おさないころのぼくらは むじゃきさにまもられたまま よびあうなまえとあしたのやくそく それだけでせかいはひとつだとおもえた わかりあえないことが ゆるしあえないことが ひとつふたつふえていくそのたびにぼく は きたいしてしまうことさえも やめてしまった ずっとぼくはぼくらは それぞれべつのせかいをいきている ちかづいたとおもえばはなればなれに そうくりかえすたび ひとりきりをおもいしるんだ ぼくがぼくらがそれでもだれかをもとめるのは こどくをただすなおにうけいれたままいきていけるほどおとなじゃないから あああ きょうしつのうしろにはられた ちがういろでえがかれた おなじけしきたち ぼくらはだれもがそれぞれでちがう すこしのずれもなく かさなることはないのに えがいているりそうから どれだけはなれているかではかるような あいににせたひとりよがりは いきすぎたないものねだり たしかめるたびいやになって もとめるたびみがってになって うしなうたびおくびょうになった いまよりおおくはのぞまないから いまよりとおくへはいかないで そうやってあいまいなきょりをたもつことが おとなになることだとおもいこんだ ぼくはぼくは きずつくことからにげているだけで ほんとうはただいまでもまだ しんじたいんだ ずっとぼくはぼくらは だれもがべつのせかいをいきている だからてをつないでそうことばを かわして ひとりきりではないよと おたがいにごまかしあうんだ いつかいつか このみじゅくなこどくにつつまれて おぼえたさびしさといたみのぶんだけ やさしくなれたら ひとをしんじられたら ずっとぼくもきみもだれもがひとりだ わかりあいたいと よりそいあったこころがふれるそのとき いっしゅんこのせかいはひとつにみえた