あのひはそらがひかってた ときおりまばたきするように すこしおくれてらいめいそばでひびいた こうしゃのかべにからだをよせて ぼくらはくもゆきをあんじた かぜにまじってほほにあまつぶ かえれないね」ってきみがいった シャツがあせまみれ いきぐるしくなる たしかにこいだった ふたりのわかさはぶきようで みつめあうことさえできなくて おなじくうきをすうのがせいいっぱいだった むねのおくのそのかたすみに きずかれないようにかくしてた いたせくすありすとはかたおもい どしゃぶりのあめなすすべもなく ぬかるむじめんをみていた はいいろのそらこもるいなずま きみのよこがおてらしていた なにをはなせばいい むくちなわだちが こころにつづいてる ふたりのわかさはぶきようで みつめあうことさえできなくて おなじくうきをすうのがせいいっぱいだった ぼくはそっとみみをふさいで おとなのあしあときょひしたんだ はきだせないなにかにいじけてた あのひはそらがひかってた ときおりまばたきするように すこしおくれてらいめいそばでひびいた まるでかみにゆびをさされて みえないいとしさにおびえてた おもいだそうせつない1994