Sasaki Sayaka

Shirushi

Sasaki Sayaka


とぎれたきぼうにぎりしめそのさきへ

かがれなきひとみがあおじろいつきをうつす
つぶれそうなほどよごれたむねをかかえて
いのちをむすんだしかばねのように
いきとしいけるものなきものにはさせない

ちぎれたいとをたぐって
かなしみをほふって
まもりたいひとすじのひかり
ちずなきこのみちをゆけ
かわきをうるおして
さよならかりそめのせかい

こわしていま、いきてゆく

ひとしれずかくしたなみだがよるをつつみ
やがてうみとなりすべてをのみこむまえに

つよくなれるならこのみはいとくちても
あきらめはしないこころにただしたがうだけ

きずなはもうゆるがないそのてをはなさない
きみのためになにができる
ひかりをむねにきざんでたましいをこがして
とまったうたかたのひかり
だれにもそうけさせない

ちからをつよくねがったいとしきもののため
わたさないぼくをよぶしるし
とぎれたきぼうにぎりしめこたえをしるひまで
さだめよぼくをみちびいて

ちぎれたいとをたぐってかなしみをほふって
まもりたいひとすじのひかり
ちずなきこのみちをゆけかわきをうるおして
さよならかりそめのせかい
こわしていまいきてゆこうともに
つないだてをはなさずに

みらいへ