Saki Fukuda

Spring For You

Saki Fukuda


さよならは
さよならじゃなく
こころであえること

だれにもよりかからず、りんとして
まえをむいてきずつくことおそれず
えいえんをしんじていたい

おとなになることはよごれることじゃないから
あさひがはしるそらにちずをひろげながらうんめいをえがいていくよ

みつめたら、そらさんないでね
こころをみているの
のばしたてをはなさないでね

しずかなむねのおくから
きこえてくるこえを、きいていたいの

だれかをすきになるとあかるくなる
こどくになるきもちがゆれうごいて
いきていることがわかる

きみをまつまに
みるそらのいろがすきなのいつかはなればなれになってしまってもそらをみると思いだすから

さよならは、さよならじゃなく、こころであえること
かなしみからうまれるものが

あいするきもちにかわる
なつかしいにおいの
かぜにかわるの

しゅんしょくのまちかどで
きみのなみだのそばで
うみのみえるいしだたみで
さくらのつぼみのしたで

しりあうたびにふかくなっていこう
こえるたびにつよくなっていこう
であうときもわかれていくときも

きれいなひかりをいかけながら
みつめたらそらさないでね

こころをみているの
のばしたてをはなさないでいて
しずかなむねのおくの

ふたりがまだいないみらいを
ふたりでさがしにいこう
いつかまぶしいえがおのままで

おなじあいをみつけたら
えいえんはふたりの
となりにあるの
となりにあるの