夏の終わりの水平線と甘い潮風 髪を短く切ったばかりの方を通り過ぎた 海辺を走る貨物列車が運んできたメランコリー 貝殻の中隠した涙と口づけのプロローグ 海よりも青い人夏の 今、カーステレオから流れ出すメモリーズ 波の音君の歌う声 夏の終わりのたそかれ時がとても寂しいと 風に飛んだ麦わら帽子の影を追いかけた 浜辺を走る赤いペディキュア さざ波をあんでゆく 忘れかけていたおとぎ話のマメードのエピローグ 海よりも深い人夏の ああ、追憶の彼方聞こえてくるのは 波の音君の歌う声 いつかはこんな風に終わることわかっていた 短い季節 泡の粒は海の底へ消えていった もし、君が魚でも見つけられるパラ 何度も呼んだ名前 今はどこで歌っているの