Kotobuki Minako

Tsuki no Hikari

Kotobuki Minako


あめあがりのゆうぐれ かいさつでたら
ぬれたアスファルトのにおいがした
かげぼうしをいかけたなつかしいあのころ
おもいだしむねはこがれていく

かわらないたいせつなものがまだここにある

つきをみあげていたそらにうかぶいちりんのはな
もっとつよくなりたいこころのなかそっとつぶやいた

まちのなかにうもれたちいさなわたし
きせつもきずけはすぎてゆくけと

このまちでこのばしょであたらしいいっぽふみだすよ

つきがほほえんでいたなみだにじむそのむこうがわて
まるで「だいじょうぶ」だとかたりかけてくれてるように

ゆめはまだながいみちのとちゅう
しんじてるわたしのストーリー

つきをみあげていたそらにうかぶいちりんのはな
もっとつよくなりたいこころのなかそっとつぶやいた
つきにてがのはしたゆびのすきまこぼれるひかり
ひとつしんごゆうしてあしたのそらをむかえにゆこう