Kaya

Hannya

Kaya


残り香に狂う夜
じっとりと体に踏みつく
午前二時

あなたは今頃
あたしを抱くように
他の人抱くのでしょう

あの夜あたしを殺してくれたなら
もう耐え切れない ああ

繋いでた指が離れ
信じたすべてが嘘になる
指が髪が売り渡ってゆく
千の夜 千の誓い 千のくちづけが
売り渡ってゆく

目隠しのまま 闇をたどる

[おにさん、こちら]

あなたの呼ぶ声はどこ

気に指に…あなたに
釘を愛を深く打ちつける
血が滲む

あの時あなたをなぜ許したのだろう
もう笑わないで ああ

ひび割れて壊れてゆく
優しいあなたの思い出が

絶え間ない震えと吐き気

千の愛 千の殺意
焦がれる想いが攻め合う

目隠しのまま 闇をたどる

[手の鳴る方へ]

あなたを呼ぶ声は誰

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