残り香に狂う夜 じっとりと体に踏みつく 午前二時 あなたは今頃 あたしを抱くように 他の人抱くのでしょう あの夜あたしを殺してくれたなら もう耐え切れない ああ 繋いでた指が離れ 信じたすべてが嘘になる 指が髪が売り渡ってゆく 千の夜 千の誓い 千のくちづけが 売り渡ってゆく 目隠しのまま 闇をたどる [おにさん、こちら] あなたの呼ぶ声はどこ 気に指に…あなたに 釘を愛を深く打ちつける 血が滲む あの時あなたをなぜ許したのだろう もう笑わないで ああ ひび割れて壊れてゆく 優しいあなたの思い出が 絶え間ない震えと吐き気 千の愛 千の殺意 焦がれる想いが攻め合う 目隠しのまま 闇をたどる [手の鳴る方へ] あなたを呼ぶ声は誰