こうやにとどろくかやくのおとに おそれをなしいわかげにかくれ えものかかえたかりゅうどたちの さりゆくせなかをにらみつけた なわばりをまもりわがこをかばい むねんのなきがらあまたにちり おさなきむれはねぐらをおわれ それでもつきひをたえしのんだ やまをはせひはのぼりあかつきをみちびいて かれらゆくどこまでも かたきのまつそのちへと かわらないおもかげを みなもにうつしないて やまびこのとおぼえが よびおこすあの日々へ はしるつきあかりをあびて しずまりかえったよふけのまちで おおかみのむれはいきをひそめ なやにただようけがわのにおい かりゅうどのねこみにきばをむいた めをさましなきさけぶ あかごのこえにまどいみせたすき ふいをつくじゅうせいがひびきわたる せをむけてにげだした むねのきずひきずって ほうぼうのとおぼえが よびおこすあのばしょへ はしるよわさをかみしめて いのちをとしえてのこされたもの たやさぬようかばいあって きみはいきてく かわらないおもかげを かたみのようにだいて やまびこのとおぼえが よびおこすかなたのゆめ もどらないあこがれに むねのきずうずいても ほうぼうのとおぼえが よびかけるあしたへと はしるつきあかりをあびて ほえるいのちをかみしめて