Atsushi Abe

Sekai To Kakurenbo

Atsushi Abe


黒いしっぽ ふんづけた夜明け前の夢で
目覚めてから気づいたよ 自分の影だったと
もう少しだけここにいよう まどろみの声
でもいかなくちゃ
新しい世界を知りたい 眩しい

色のない地図の隅に
赤い星 ポツンと共ってる
何かが僕を待ってる
裸足でおいでと呼んでいる

誰の目にも映らないオフエアのモニター
早見板じゃわからない
星座を隠したまま

浅い水たまり 飛び越えたあの無重力
今 思い出せ リハーサルはないブッツケで
遠くへ

明けはなつ窓の向こう
雨音 風の匂いを知る
さよならからのお城
いばらさえけちらすファンファーレ

深呼吸するフレイムの外
瞬きの中 いつかのカット
目を開けても消えないで
僕だけの灯火よ

色のない地図の隅に
赤い星 ポツンと共ってる
誰かが僕を待ってる
素顔でおいでと笑ってる

明けはなつ窓の向こうには
嵐も吹雪もあるけれど
戻らない
降り積む日々のカレンダー 君の印だらけ