だれもふみこまないくらいもりふかぶかときぎがねをはる おくふかくへさそうようななきごえのあるじはどこだ かぜもふきこまないせまいみちけものがもりのいをかる ひとはとおれないがとおらなきゃみつからないものがある かけぬけるけもののみちからだにいばらがからまって あしもとにまたちがしたたったいたみとひきかえにまえに だれもふみこまないくらいもりふかぶかときぎがねをはる おれのおたけびをおそれてはいってくるものはいない さるよりやかしこいおれというけものがもりのおうになる だれもとおさないがとおさなきゃであえないものもある みつからないものがある とざされたこのとびらこどくにであうことでわかる かきわけるいばらのむこうでいきをひそめるのはだれだ はてしないけもののみちいつしかきずがふえるたび あしもとにこのちがこぼれてやつらのみちしめぎになる かけぬけるけもののみちからだにいばらがからまって あしもとのちをいまたどってけものがおれをおってくる ばからしいこのたびのおわりをしってるかのように ちにうえたけものがやみでぶきみになくのがきこえる