Senka No Tomoshibi

ながれたときはだれかのために
だいじなものだときづくのだろう
まだこのこえがとどくのならば
せめておしえて

むねにのこった
ちいさなともしび
いつかきみとはなしていた
おもいがあった

ひとかけらくりかえす
さよならはいわないでと
はげしさをましってゆく
せんかのなかをはしれと

もしきみのてがここにあるなら
いまだけいまだけはなさないで
むねのいたみがきえないならば
せめてわらって

あせはにじんで
うもれたまま
きょうはひどくよるがながく
さむくなってく

あまおとがかきけした
なきがおはみせないように
たとえここがはてでも
まえをむけとさけんで

たりないものをかぞえだしたら
ひさめはこのみをきりきざんだ
たしかなことをあしたへつむごう
ねむるあいだに

もしきみのてがここにあるなら
いまだけいまだけはなさないで
むねのいたみがきえないならば
せめてここで

ながれたときはだれかのために
だいじなものだときづくのだろう
まだこのこえがとどくのならば
せめておしえて