Yodaka

Tsukiyomi

Yodaka


できないことがふえるたびに
ぼくはじんせいのかちをはかった
なりたいじぶんがきえるたびに
ぼくはせいかいのみちをみうしなっていく

ならのこされたさきがくらやみだっていい
もうここでくたばるよりはいい
そうだろう
ああいまさらきたいなんかしちゃいない
わけがない

かなたのそらをかけるとりのせが
なによりもじゆうにみえた
あまたのちりのひとつでしかない
それでもたしかにこのよにうまれた

しらないなにかをえるために
あしもとのはなをふみにじっていた
みえないきずがいえるごとに
つきが、ぐんじょうが、かこが、とおのいていく

さよならだけがじんせいでも
ねえであえたことにいみはあるでしょ
かえられないあのころより
まだみないみらいを

なんどもけしてかいたことば
なあうれないものにかちはないのか
だれのにせものだって
ぼくもゆめのひとつくらいみたい

たえまのないおとをことばを
さあいきているあかしをきざめ
かげひなたないねがいやゆめやきぼうが
そうかなうわけじゃないけれども

かいてはうばうみにくいものだらけだ
ああ
ねえこのままどこかとおくにいけたなら
せめてうつくしくちろう

かなたのそらにもえるほしのひが
なによりもまぶしくみえた
あなたとであうことがなかったなら
せかいをかたるかごのなかいきていた

ひとすじさしたひかりをおいかけて