Yama

Sleepless Nights

Yama


むかしのはなしをしようか
つやのないぬのにくるまれた
ただしいかたちをつかめない
てあかのついたことばを
ごみすてじょうでながめてる
またきょうがはじまってゆく

こころひとつだけでいきをするから
りょうてでつつんで、だれのものでもない
ななじゅういくおくかのあさがくるまで
しずかにみえるよるにのめりこんでく
あわいももいろにこいあおぞらがとけてみえたばしょで

ひをおうごとにかれてく
ひとひらしあわせのはなびら
ひびをのみこんでゆくような
ながれとぎゃくがわに
むかうひとだけがしってる
むじょうともいえないほどの

こころひとつだけでいきをするから
りょうてでつつんで、だれのものでもない
ななじゅういくおくかのあさがくるまで
しずかにみえるよるにのめりこんでく
あわいももいろにこいあおぞらがとけてみえた

はらりうすべにのはる
じわりしめるなつのよるも
からりとかわいたあきぞらも
ぎんいろふゆのあさも
かわらないきみだけのいのちのうたを

ふいにしたあのにおいで
ひらいたはこにはとけかけた

こおりがし がひとつあるだけだよ
きみはもうとうにそこをこえてる
ふりかえるよりもゆらいだならば
いまあなたはなんでたっている
ここまでいきられたあかしをつむいでゆけ
いまもここで