Tanizawa Tomofumi

Hitotsu Dake

Tanizawa Tomofumi


ほどいてつないだぼくらのおもいは
きょうもゆらゆらゆれながら
それでもつよくなってゆく

ねがうささやき
かぜをのりついでとどけばいいな
ふときづけばきみのそしらぬよこがお

ひとつだけだれにもゆずれないもの
いきをひそめてさがすのはふたりのまわりみち
とくべつなきょうをいくつもかさねて
きみとどこまでも

しらないぼくをひとつ
みつけてはほほえむ
ときどきさみしそうに
そらをみあげるのしってるんだ

このうでじゃきっとたよりないだろうな
それでもぼくにわけてほしいずっとかくしてるなみだを

ほしかげににじんだきみのいたみを
そっとつつみこみてらすつきにぼくはなりたいんだ
ものおもうまちにふぞろいなかげが
しずかにつながってく

あわくやわらかくすきとおるすみれのそらおいかける
"またあした"でつなげてゆくみらいが
どれだけゆらめいても

いつの日もだれにもゆずれないもの
であったまちのひきずつけたよるあきらめきれないゆめも
ふたりならどこまでもいけそうさ
はてのはてまで

ひとつだけたったひとつだけまもってゆく