Suitei Shojo

Kagi Ga Akanai

Suitei Shojo


あかない
いえのかぎ
わたしの
かぎなのに
なんども
ためしても
とびらは
ひらかない

きのうも
おとといもそのまえからひとりで
だれもいないいえに
かえることがあたりまえだった

ままから
わたされた
ちいさい
ときだった

だけどかぎがあかない
いえにはいりたい
ほかにかえる
ばしょはないのああ
かぎをあけて
もうこれいじょう
ひとりにしないで

ゆうやけに
そまるそら
なにかが
せまってくる
かーでぃがん
もいちまい
きたいと
おもっている

きのうは
さんにんでばんごはんをたべたの
のこりがれいぞうこ
にはいっているのたしかにそうなの

みんなが
いっしょだった
たしかに
そうだった

よるがそこまできて
わたしはないてる
どこにもゆく
ばしょがないのああ
かぎをあけて
なかにいれて
わたしをうけとめて

だけどかぎがあかない
いえにはいりたい
ほかにかえる
ばしょはないのああ
かぎをあけて
もうこれいじょう
ひとりにしないで
ひとりにしないで
ひとりにしないで