Leo/need

林檎売りの泡沫少女 (ringo uri no utakata shoujo)

Leo/need


色付いた街外れ 蒼く光る湖畔 赤い実のお菓子屋

物憂げな街の隅 ひとり
赤い実のパイどうですか 自信作なの

そんなのひとつも売れないさ 少女を見て蔑む人達
みんなと何も変わらないのに 美味しくできたのに

今日も声は届かないのね
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら少女は呪われているから

死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語

もう声は届かないのね
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら世界が呪われているから

『永遠』の呪いは解かれていた
まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
そうしていつか笑うように眠る
何故ならふたりは放たれているから

死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった