Kyounosuke Yoshitate

Kokoro Wa Kiyoki Mizu Kagami

Kyounosuke Yoshitate


さつきのそらにながるる
とよはたぐもをめにやきつけた
かんしょう、かいこんさえも
へきらくにまぜるように

それでもゆくのですね、と
はずれの音がむくな声になる
とどまる
りゆうなどない
あまたのものの
いのち、ちらせど

こうるこころや
うれるおもいは
なんのためにある
すすめすすめとやえなみがいい
きたのかぜもわがせなかをおす

きおくみなもが
あさざめをうけ
にびいろにひかる
たおれしはた
おりゆくはたを
つかのしるしにして
うすらいのこころでゆく

もとめてやまぬけしきを
かたりあいながらそのときをまつ
まもりいるもののためなら
いきのをにたたかうのだと
うつむいてくずしずるは
あすをもしらぬみのさいはいたち

よかぜにかたをくまれて
おにゆりがさく
こえがきこえる
このこえこそが
わがみちしるべ

たとえかなべを
えぞのしまねに
さらすとしても
あずまのきみのためにいま
つかをにぎりときのこえをあげ

つゆのいのちが
きえゆくときの
むなしさをいだき
いきよいきよというはくじつの
ひかりをおしころして
ざんげつになる

こうるこころや
うれるおもいは
なんのためにある
すすめすすめとやえなみがいい
きたのかぜもわがせなかをおす

きおくみなもが
あさざめをうけ
にびいろにひかる
たおれしはた
おりゆくはたを
つかのしるしにして
うすらいのこころでゆく