あさもやでかすんでとなりあうふたつのかげ しずかにさみだれがなきだして あめあめあめでぬらす めんみつなうそをなんまいもぬったすはだも よみとかれるかげろうのからみめ きみのおんどをどんなことばにもいまはおこせない ひややかなねつをわたしだけがしっているああ いちるのきょりはつきほどもちかくなぜかとどかない つめてしまいたいおともないようなすうすんを もだんをはおってもはださむいよながのかげ さくらはさしてまだまわないけれど かぜかぜかぜがかおる ぎょうかんにいけたひだねがこもるざれごと よみといてわたしごとみらーじゅを きみのこわねにるびなどいらないへびのあしだから どんなこうぎょくさえあいえんなしかにかすむああ つつまれてもいいのならがいとうのすきまひきいれて かいなにいだかれてまるでわきたつおきび はかないほどにおいかけてしまう きえないようにだきしめてしまう あめもさくらもいずれはうたかた もじにはできないおんどがたかぶってたかぶって わたしのそこから きみのといきをうしなわないようにひとくちとじこめて ねつにあてられてひきこまれそうなしんきろう きみのまったささいなしぐさもむしろいむほどに ただのいっしゅんもしせんそらせないからああ ぺーじをめくるこうけつなゆびにふれるこうきしん らっききえるころそっとふみこすはっかてん ああああ