Kozo Murashita

Hatsukoi

Kozo Murashita


さみだれはみどりいろ
かなしくされたよひとりのごごは
こいをしてさびしくて
とどかぬおもいをあたためていた
すきだよといえずにはつこいは
ふりこさいくのこころ
ほうかごのこうていをはしるきみがいた
とおくでぼくはいつでもきみをさがしてた
あさいゆめだからむねをはなれない

ゆうばえはあんずいろ
かえりみちひとりくちぶえふいて
なまえさえよべなくて
とらわれたこころみつめていたよ
すきだよといえずはつこいは
ふりこさいくのこころ
かぜにまったはなびらがみなもをみだすように
あいというじかいてみては
ふるえてたあのごろ
あさいゆめだからむねをはなれない