Kobato

Watashi ni Dekiru Koto

Kobato


なくしたものと
あつめたもののはざまに
あなたのえがお おちていたの
とどきそうでとどかない

とんでいけるわけじゃないし
わらわせてあげたいだけなのに
やくたたずのこのつばさ
なんのためにあるのだろう

あなたのそばでわらうよ
わたしにできること
ここにいるだけでもいいのかな
どんなかおしても
よぎるの あのかすかなきおく
そらのかなたをおもうよ

きずつけたのは
わたしのほうだったのかも
かってなふあんもてあまして
ほうりなげるくせにね

いつのまにかわらえなくて
ちっぽけなひびのなかでたたむ
わすれがちなこのつばさ
なんのためにあるのだろう

あなたのそばでわらうよ
うまくできなくても
つくりばなしでもいいの いまは
こえをきいていたい
おしえて あのいつかのつづき
せかいのはてはどこなの

みなもにうつるしろいくも
いつかとどくとおもってたのに
すくってみたら もうあとかたもない
ひとりぼっちのそら

あなたのそばでわらうよ
わたしにできること
あたためるだけでもいいのかな
せめてつつみたい
きずくの そのためのつばさと
いまこそわたしわらうよ

くものかけらをあげるよ