Kaf

過去 を 喰 ら う

Kaf


あいしたりゆうもわすれちゃって
かしょくぎみのむででないちゃって
はだのいるすらみえなくなっている

じぶんだけきずづいたつもりで
わるいのはだれかだとおもって
あしがぬけおちたのも
きづかない

ゆめやきぼうはなんだった
やりたいことはこれだった
かごがぼくらをまっている
どんよくなかおでまっている

わびしさも
かなしみもなければ
よるがしぬたび
うたわなかった

あなたのえがおがここにあるなら
あきらめなんてしなかったんだ
あなたのことばをおもいだすから
なぐさめなんていらなかった
いきるいみばかりおもいだすから

やさしさをつねにうたがった
あなたのなみだをみてわらえたら
いまさらはじなんてしらなかった

うぐいすがないて
やぶりすてたそつぎょうしょしょが
やぞらになってまってた
かこをくらいつくした

はんこきだとうたまれたこどもたちはふくちにはしり
いみにすがるふぬけたおとなたちはうたをうたいだがる

わかさをしってむさぼるだみん
きづけばつめがはがれおちる
あめがすきだったりゆうもすきなうたわすれさった
こころのひびくのはものばかり
それなのにひとがこいしくって
あなたへのきもちだけ
いまもおわらないんだ

たとえばぼくらがまちでであって
ゆめのようなはなしをつむげたら
あなたとぼくはわらえるだろうか

がめんのなかであなたにあえたら
おもいだすのはこうかいばかりだ
いまでもおとしよあのころにいまももどりたいよ

こんなおとなでがまんできたら
くるしみなんてしらなかった
ことばですべてかいけつするなら
ここまでなみだはでなかった

あなたがあたまでうずをまくから
いまもこのちょうがきらいだった
おとなになることがこわかった
つよくなることがこわかった

うぐいすがないて
ごみになったせいくふくが
よぞらになってまってた
かこをくらいつくした