Horiuchi Takao

Kawa Wa Naite Iru

Horiuchi Takao


愛することは悲しみですか
生きていることは夢なのですか
沈む夕日に零す涙に
人は明日をまた探す
せめて駆け抜けた若き日に
遥かな呼び声呼び声遅れ
二度と戻れぬ時の流れに
振り向くけれど
川は泣いている

散り行くことが人生ですか
置いて行くことが寂しさですか
花の哀れに雲の行方に
人は我が身をまた映す
せめて過ぎ去った青春に
木霊する拍手を拍手を遅れ
二度と聞こえぬ時のせせらぎ
佇むけれど
川は泣いている

せめて駆け抜けた若き日に
遥かな呼び声呼び声遅れ
二度と戻れぬ時の流れに
振り向くけれど
川は泣いている
振り向くけれど
川は泣いている