エソラゴトなら 色を嫌した 声を聴こうと 両耳を塞いでいる 叫び散らした形象と 誰かが濁したコード 我慢をくらった心で 調べが歪んでいく あの空は遠く 色付いている 見間違うことのない茜色 逆さまの秒針と愛憎で 全てが叶う気がした まるで隠そうとするように 駆け落ちる未来と歯車 心をたぐり合う前に 全埋が錆びついてしまうよ 巻き戻せるすでもなく 僕ら 生き場ないまま見上げる 澄んだ機械仕掛けの空 貸しけびくびは 問いかけですか それとも声を聞く気すらないのですか やじも馬鹿さも品評も 否定をしなくちゃ愛か 透観覚に刻んだ メモリ状の傷 反戒したピアノで 響き鳴らすカデンツ 君と指切りをして ねえ あんなに何もに夢中になっていたっけ 疑うこともしないまま 期待はずれで 痛いだなんて いつから願ってしまった 名も知れぬ方がいいなんて いつからか願ってしまった 心も捻じ巻き出して 意味を失ってしまった 何ひとつも動かせない今日と 押し潰すように広がる 澄んだ機械仕掛けの空 何も求めないから 何も求めないでよ 今日を青く染める日よ(暗く染める日よ)白日よ 時よ 止まれ 逆さに針を押し込んで 全てなくなってしまえよ 救いも願いもないのなら 始まりに戻してしまえよ 心をたぐり合う前に 全埋が錆びついてしまうよ 巻き戻せるすでもなく 僕ら 生き場ないまま見上げる 澄んだ機械仕掛けの空